Frog in a White Coat.

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『進撃の巨人』最終話139話、考察。

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画像元:https://twitter.com/livedoornews/status/1381902077274648576

注意:進撃の巨人最終話までのネタバレを含みます。

今回は簡潔に書く。

 

 

勘違いしやすい誤解

誤り:始祖の力を行使するには、王家の血をもつ者と始祖の巨人保有者(エレン)が接触すればいいのだから、エレンはヒストリアと接触することで始祖の巨人を行使できる。

正解:王家の血をもち、かつ、巨人の力をもつ者と接触すれば始祖の力を行使できる。

ゆえに、エレンがダイナ巨人と接触したときに始祖の力を行使できたことを報告しなかったのは、ヒストリアを巨人化させる必要があったから。エレンはヒストリアを巨人にさせたくなかった。

裏切りの裏切り、反マーレ革命軍

マーレは軍事国家であり、他国を虐げることで国家を強大にしてきた。虐げられた国家の中にも、故郷を奪われ、マーレを憎む人たちがいた。それがイェレナが率いる反マーレ革命軍である。

戦鎚の巨人のもつ家系のヴィリータイバーがマーレ再編成を試みるが、マガト隊長の調べによると「ねずみ」が侵入していることが明かされる。「ねずみ」=「反マーレ革命軍」のことであり、ヴィリーが国家の指導者になっても「反マーレ革命軍」による襲撃、暗殺を警戒していた。案の定、襲撃が起きた。

ライナーの母

かつての巨人対戦にて王カール・フリッツが争いに絶望し、パラディ島に引きこもることにした。エルディア対マーレの戦いだったが王不在による、マーレの勝利となった。大陸に残されたエルディア人はマーレから差別的扱いを受けることになった。ライナーの母は、大陸に残し、見捨てたパラディ島にすむエルディア人を恨んでいた。

始祖ユミルがまっていた人

始祖ユミルは2000年間誰かを待っていた。巨人の力を有しながら初代フリッツ王に叛(はん)逆しなかったのは、「ユミルが初代フリッツ王を愛していた」からだ。ユミルは奴隷でも、結婚や愛すること愛されることを望んでいた。

エレンがユミルと接触し「待ってたんだろ」と語りかけた。ここでユミルが待っていたのは「エレン」ではなく「ミカサ」の方。

ユミルが待っていたのは、「愛する人を殺せる人」「新しい愛の形を教えてくれる人」。ユミルは巨人の力を有しながら、王家に従い続けたのは「愛」があったから、ユミルはこの「愛」を新しくしてくれる人をまっていた。そしてエレンはそれに応え、ユミルの望みを叶えようとする。

ミカサの頭痛、理想世界

ミカサの頭痛が最高潮になったとき、ミカサは理想世界で目が覚める。アッカーマンであり東洋人のハーフであるミカサには、始祖の力が効かない。始祖の力が効かないとは、ユミルの民が繋がる「道」にミカサはいないと解釈できる。ミカサが「道」にアクセスしようとするとき、アッカーマンか東洋の血か何かで拒絶反応が起こっていたと予想される。これがミカサの頭痛の正体である。

ミカサは頭痛(拒絶反応)を振り切ることで「道」の世界にアクセスすることができ、エレンと暮らす理想世界をみる。しかしエレンはミカサの記憶は改ざんできないので、「忘れてくれ」とお願いすることしかできなかった。

「いってらっしゃい」のシーンでは、エレンは意識がないようにみえる。この時、4年過ぎていて、エレンの寿命が尽きる寸前だったと考えられる。ゆえに、エレンがみた最期の記憶が「いってらっしゃい」だったのだろう。

巨人がいなくなった理由

始祖の力には、過去も未来も同時に存在する。ミカサがエレンにとどめをさして、新しい愛の形を示してくれたことで、巨人の力を得る前の因果に作用して、巨人のいない結果の未来を創り上げた。巨人の力がないことは、巨人の力で成り上がった初代フリッツ王を殺すことになる。ユミルは初代フリッツ王を愛していた。だが、それを終わらせる、さよならすることができなかった。 ミカサは終わらせて、さよならすることができた。ユミルはミカサを待っていた。