ひぐらしのなく頃に業 考察記事、一覧
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アニメ『ひぐらしのなく頃に業』考察。 - LS博士は夢をみない
第7話 綿騙しその3 ネタバレあらすじ
祭具殿に忍びこんだ圭一、詩音、鷹野。オヤシロ様の像は壊れていなかった。圭一は鷹野からオヤシロ様の話を聞く。詩音がオヤシロ様の像に触れると頭が落ちた。どうやらオヤシロ様の像は最初から壊れてたらしい。富竹と鷹野と別れたあと、圭一は詩音に祟りの候補だと忠告された。詩音と別れた圭一は、魅音たちと合流。ただしこの時、沙都子は居なかった。詩音に忠告され怯えた様子の圭一、魅音に詩音と鷹野と富竹に出会わなかったかと詰問を受ける。帰り道、圭一は大石を遭遇。圭一は鷹野と富竹に出会わなかったかと質問を受ける。なお、大石は圭一が詩音と四人でいるところを目撃してたらしい。家に帰ると詩音から電話がかかってくる。圭一は詩音に鷹野と富竹に出会わなかったかと質問を受ける。ここで圭一は鷹野と富竹が行方不明であることを知らされる。どうやら綿流しの夜、鷹野と富竹は軽トラを奪ってどこかへ行ったらしい。次の日、圭一は寝不足気味で登校、レナと合流したあと、寝不足気味な魅音と合流。圭一は村長が行方不明であることを知る。学校にて、圭一は梨花に質問を受ける。ここで圭一は昨晩のことを猫に例えて梨花に話すと、梨花は黒梨花になって「すべて終わっている。今年の祟りも。この世界も。あんたも私も全部ね。私の奉納演舞を大人しくみていればよかったのにね。」と意味深な発言をした。また学校には沙都子が居た。(終わり)
感想
富竹トラック!!
今作は富竹フラッシュの代わりに富竹トラックがあるので、富竹フラッシュがロスしてた人はだいぶ軽減されたと思う。
また、第7話はギャグ回であった。富竹トラックもそうだが、圭一が「嘘だ!」と言ったり「布団は布団だろ!」と超天才的な発言をしてる。私も「そうかぁ布団は布団なんだな。確かに考えてみれば布団は布団だったなぁ」と関心したものだ。
黒梨花も「全部終わった」と吹っ切れた様子だった。今回のゲームでも負けて、相当イライラしてるらしい。
うみねこ要素を入れるかどうかだが、2021年に新作のうみねこのゲームが発売されるので、うみねこ世界を予習させるという意味では大いにありえる。
今後の展開もギャク要素を含めた展開の考察が面白くなっている。特に、ルール反転説を唱えたあと、赤坂が「梨花ちゃん、君を殺しにきた!」というのは秀逸であった。
考察
1、羽入がいないのにループしている
羽入がいないのにループするのはおかしいとしてイレギュラーの存在が囁かれている。ベルンカステルやラムダデルタ、フェザリーヌといった魔女たちだ。このキャラはメタ的存在であり、「ひぐらしのなく頃に」の外の世界(上位世界)のキャラクターである。ベルンカステルとラムダデルタは旧友でありながらライバルという関係、フェザリーヌはベルンカステルとラムダデルタよりもそのまた上位の存在という設定である。
言うならば、ベルンカステルとラムダデルタが「ひぐらしのなく頃に」というゲームをしているのを、フェザリーヌはお茶でも嗜みながら傍観してる状況だ。ラムダデルタがベルンカステルにリベンジと言って、物置から使い古された「ひぐらしのなく頃に」というゲームを持ち出したて始めたのが「ひぐらしのなく頃に業」なのかもしれない。
ベルンカステルにあたるのが本作の古手梨花である。ラムダデルタがどのキャラ(駒)を使っているのはまだ分かっていない。(そもそも今作は誰がプレイヤーであるかは分かっていない。)
ここで考察するべきは、Q0:誰がプレイヤーで誰が駒であるか、である。
2、古手梨花の敗北宣言
第7話において古手梨花が「もう全てが終わった」と敗北宣言をしている。
ここで考察すべきなのは
Q1:ゲームのルールは何か
Q2:勝利条件は何か
Q3:敗北条件は何か
である。
前作『ひぐらしのなく頃に』はルールXYZがある。前作には「’」をつけて説明すると、
Q1’:ゲームのルールは何か、に相当するのが以下である。
・ルールX:症候群発症に伴い『疑心暗鬼に取り憑かれ、凶行に誘われる』
・ルールY:何者かによる富竹ジロウ、鷹野三四の死
・ルールZ:『園崎ブラフ』『祟りシステム』、ルールX・Yを誘発
参考:ルールX・Y・Z(ひぐらし) (るーるえっくすわいぜっと)とは【ピクシブ百科事典】
勝利条件と敗北条件も明確であった。
Q2’勝利条件に相当するのが「黒幕をみつけ昭和58年6月を乗り越えること」
Q3’敗北条件に相当するのが、「古手梨花が殺害され鷹野の陰謀が実行されること」
である。
ただ、今作の第7話において、古手梨花が生きているのに「全て終わった」と敗北宣言をしてる点は不自然である。前作では、古手梨花が死亡が敗北条件であった。少なくとも古手梨花が生存していれば昭和58年6月から抜け出せるはずだ。これはまるで、綿流しの日の時点で古手梨花が昭和58年6月をもう一度やり直す必要がうまれたかのようだ。ただ、これでは矛盾がうまれる。
Q4:古手梨花はゲームのルールを知っているのか
Q5:古手梨花は敗北条件を知っているのか
Q6:古手梨花は勝利条件を知っているのか
を設定し、第7話のセリフをみてみよう。
©2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会/七話 黒梨花「……フフフ…そんなまぬけなたとえ話をしてくるとは思わなかったわ。いいのよ別に。あんたは何も心配しなくても。あんたが何を心配してもしなくても、もう全て終わっているわ。今年の祟りも。この世界も。あんたも私も全部ね。私の奉納演舞を大人しくみていれば良かったのにね。駄目よ、入っちゃいけない場所に、それも綿流しの日に入っちゃうなんて。——富竹の死体がまだ見つかってないのは珍しいけれど、あの二人はもう死んでいるわ。詩音も、まだ生きてるはず。もっともそれがあんたにとって幸運なことかどうかは知らないけどね。…フフ……フフフ」
(第7話・セリフ)
「もう全て終わっているわ」
これを敗北宣言としている。つまり、古手梨花は敗北条件を知っているとなりQ5:古手梨花は敗北条件を知っているのかの答えはA5:知っている。となる。
「富竹の死体がまだ見つかってないのは珍しいけれど、あの二人はもう死んでいるわ」
これはQ4:古手梨花はゲームのルールを知っているのかに繋がり、前回のルールのままだと思い込んでいる可能性がある。Q4の答えは、A4:知らない。となる。Q6:古手梨花は勝利条件を知っているのかは物語の解答と直結するので置いておくとして、
Q4:古手梨花はゲームのルールを知っているのか→A4:知らない。
Q5:古手梨花は敗北条件を知っているのか→A5:知っている。
Q6:古手梨花は勝利条件を知っているのか
つまり、ゲームのルールは知らないのに敗北条件は知っているということになる。
これが矛盾だ。
「私の奉納演舞を大人しくみていれば良かったのにね」
これには2つの解釈があり、1つは、圭一が心配ごとをしなくて済むこと、2つめは、圭一が宝物殿に入ったことが梨花の敗北条件の1つになること、である。ただ、2つめについては鬼騙し編にて圭一が宝物殿にはいっていないこと、文脈から1つめの可能性が高いことから、1つめの可能性が高い。
「もう全て終わっているわ」というセリフを敗北宣言と仮定しているのが間違っているのかもしれない。ただ、「この世界も」というセリフからもこの世界を諦めた敗北宣言と読み取れる。
「それも綿流しの日」これを強調表現ととる。つまり、
古手梨花は綿流しの日にある仕掛けをしたが失敗した
ということだ。これならば、綿流しの翌日に敗北宣言をしたのも説明がつく。仕掛けの内容は「前回の攻略法を知っている古手梨花」の通りだ。今回のゲームでも鷹野を黒幕と思いこみ、鷹野の陰謀を封じる手を指したが、当の鷹野は富竹と一緒に行方不明になった。これが、仕掛けの失敗である。
つまり敗北条件は、富竹と鷹野の行方不明ということになる。鷹野の行方不明じたい鷹野の陰謀を封じることになるから、特に、富竹の行方不明が今回のゲームの敗北条件である。
鬼騙し編でもお祭りの日、梨花は富竹の頭をなでていたから、梨花は綿流しの日に富竹に何かするように仕掛けしていたが、富竹は鷹野と一緒に失踪したせいで、仕掛けが失敗し、ゲームに敗北したということだ。
また、第7話で圭一が魅音たちと合流したとき北条沙都子は居なかった。次の日、普通に登場するが、わざわざ居ないことを描写する意味がわからない。
3、富竹、鷹野はどこにいったのか
単純に考えるなら入江京介に呼び出された。ただ、それならば鷹野の車を使えばいい。緊急を用し、行方不明になることは、入江機関じたいに影響のあることである。つまり、雛見沢症候群しかない。
私はこれを「北条悟史の目覚め」と考えている。ただ、公式サイトにも載っていない人物をだすのはどうだろうか。
登場人物 | TVアニメ「ひぐらしのなく頃に 業」公式サイト
入江京介は公式サイトに載っているがまだ登場していない。メタ的推理を持ち込むなら黒幕は入江京介も考えられる。北条悟史(黒幕)ー北条沙都子(駒)ー園崎家(駒)の構造が一番熱い展開である。これは私個人の感想だが。
黒幕候補は、入江京介(3)、北条悟史(2)、北条沙都子(1)、園崎家(4)である。番号は順位。
北条悟史が目覚めれば、雛見沢症候群の脅威性が再認識される。治る病気と分かれば、機関を縮小し、入江診療所を改装することも、派遣されていた鷹野と富竹の行方不明も説明がつく。
北条悟史の他には、羽入が考えられえる。羽入がフェザリーヌに昇格したら雛見沢症候群に少なからず影響はあるはずだ。
ただ、雛見沢症候群の脅威性の再認識だとすれば、梨花は昭和58年6月から容易に脱出できることになる。まあ、だから鷹野は終末作戦という強行にでて、入江機関も何年かのうちに解体されることになっていた。
・・・となるとこの線はないか・・・
そもそもこの世界の勝利条件とはなんだろう? 何もしないでおいたらどうなるのだろうか? 梨花が殺される?これは鷹野の陰謀であり、この世界の黒幕ではないなら梨花は殺されないことになる。だが、鬼騙しでは死んでいた。誰に殺された?なぜ死ぬ必要があった?鷹野流の殺し方ではなかったので鷹野ではない。たとえばゲームに敗北したと勘違いした梨花が自殺したとも考えられる。入江機関の解体は北条悟史と北条沙都子に直接関わる。北条沙都子が雛見沢症候群Lv5を発症して殺害した?そもそも入江機関が解体されたあと、北条悟史と北条沙都子のケアはどういう設定だった?確か、詩音を悟史のところに連れて行った入江が生涯をかけて研究するとか言っていたような・・・となるとキーパーソンは入江京介ということになる。成長した梨花の世界でも、入江京介と雛見沢症候群の研究に邪魔がはいり、北条悟史と北条沙都子にケアに影響がでた。雛見沢症候群Lv5を発症して沙都子が梨花を殺害した。入江京介の描写のされなさ、鷹野、富竹の緊急事態・・・雛見沢症候群ではなく研究者じたいに何かあったと考えるならば。
4、入江京介が何者かに殺害された説
北条悟史の目覚め、羽入がフェザリーヌに昇格以外に、富竹と鷹野が緊急でどこかへいく事態に考えられることは、入江京介が死亡することだ。
綿流しの日に入江京介が死亡すれば、富竹と鷹野は緊急で移動しなければならないし、入江診療所の改装も行われる。研究は別の機関が受け継ぎ、所属の違う富竹と鷹野は解散処分となり、富竹と鷹野の行方不明となる。
古手梨花は入江京介の救出という勝利条件をもつことができる。何もしなければ入江京介が死に、悟史と沙都子のケアがなくなり、古手梨花が望んだ世界にはならなくなる。そして、古手梨花はこのルールを知らない。富竹と鷹野ばかりに目が行き、入江をみなくなる。富竹に仕掛けすることが悪手となり、入江京介が死亡、研究は打ち止め、沙都子が発症し、梨花が殺される。
富竹でなく入江に仕掛けすることが正解であったという説だ。
5、何もしないことが正解説(蛇足)
何もしないことを考えたときに思いついたもの。
本来は何もしなければ平和な日常を過ごすことができるという説。
古手梨花は「攻略法を知っている」ことでゲームははじまる。そして、攻略法どおりに動くことで惨劇を回避しようとする。しかし、この世界では惨劇というものがそもそも存在しなく、鷹野の陰謀も存在しない世界であった。
古手梨花が、攻略として動くことが悪手となって惨劇につながる。
昭和58年6月に惨劇が起こるという固定観念に囚われた古手梨花が起こす惨劇。
本当は何も起きない。
勝利条件は「何もしないこと」。
古手梨花が体験しなかった普通の生活を送ることが勝利条件。ただ、ループにより形成された黒い人格が存在しそれを邪魔する。
古手梨花が勝利したとき、純粋無垢な人格と黒い人格とが分離する。
そしてフレデリカ・ベルンカステルが生まれるという物語。
考察Qまとめ
Q0:誰がプレイヤーで誰が駒であるか
Q1:ゲームのルールは何か
Q2:勝利条件は何か
Q3:敗北条件は何か
Q4:古手梨花はゲームのルールを知っているのか
Q5:古手梨花は敗北条件を知っているのか
Q6:古手梨花は勝利条件を知っているのか
考察Aまとめ
A3:敗北条件は何か(富竹の行方不明)
終わり
どんな考え方をしたって同じ対象を考えてえる以上同じ結論が導かれる。
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